第14章 引き際の線引き
「ははあ~。ホントに磯の連中は誰かれなく失せるんだな」
呆気なさに呆然とする鬼鮫とデイダラを尻目に飛段が感心する。
「これさえなきゃ里ごとブッ潰せたかもしんねえのにな。メンドくせェ連中だぜ」
頬をボリボリ掻きながら、飛段は面白そうに口角を上げた。この男、以前に磯をジャシンの供物にしようとして抜かった前歴がある。
「呆けてんじゃねえぞ?磯も絡んで草が揉めんなら、うちのじいちゃんが黙っちゃいねえ。なあ、牡蠣殻が草の君主殺しになっちまったら、ビンゴブックはヤツをどこにランクインすると思う?ハハ、やべえよなあ?」