第12章 弱点
「ドンマイドンマイ。
けど1年だけでそこまでやるなんて流石だべ」
「まぁ、3人は一応レギュラーですからね」
Tシャツの首元で顔の汗を拭った。
「うっわー…エロ」
「セクシーっすね!」
「どうも」
なんて返して良いのやら。
驚異だね、やっぱり。
特にリエーフくん。
才能あるけど未だ発展途上。
伸びしろが大いにある。
けど1番は…。
「常に冷静に分析、油断出来ないね」
孤爪くんだ。
ゲームをしていながらもちゃっかり観察している。
多分私の弱点を見抜かれた。
「孤爪くん、気づいたでしょ」
「うん」
やっぱり。
「確かに君は驚異だけど…それなりのリスクもある。
ハイリスク…ハイリターン」
「研磨ー、何それ?」
「損失の危険性が高い反面…収益性も高いってことだよ…翔陽」
「…」
思ってた以上かも。