第57章 支え
なぜか皆仕事を代わってくれて、私はほとんど動けなかった。
音駒の人達優しいんだな。
「昨夜はご迷惑をおかけしました。
今日もよろしくお願いします。」
「るぅ、体調は大丈夫なの?
無理してない?熱とかちゃんと下がった??」
「大丈夫ですよ、及川先輩」
「まァ、無理はするなよ、柏木。
それと及川、その柏木の額に宛てている手、セクハラだからな」
「なんで!?」
「いや、ふつー考えてそうだろ。
殴り飛ばされなかっただけ良かったな、及川」
「まっつん酷い!」
「まぁ、柏木は大丈夫そうだし、とことん働いて貰うべ」
「岩ちゃん…またるぅを倒れさせる気?
病み上がりなんだから少しはいたわってあげないと。
全く、これだから岩ちゃんは…女心が分かってない…」
「いえ、私はもう大丈夫ですよ。
心配には及びません。
合宿もあと少ししかないんです、残り少ない時間で学べるものは1つでも多く学んでいきますよ」
「おう!」
「今日の初戦は森然です。
コンビネーションに注意しつつ、私達は自分のペースを崩さないようにしましょう。
及川先輩、コート内の雰囲気はお願いしますよ」
「は〜い」