第57章 支え
「おはようございます。
昨夜はご迷惑をおかけしました。
もう大丈夫です、今日もよろしくお願いします」
「おー、彼女ちゃん。
よろしくなー」
「…よろしく。
大丈夫…?」
「もう大丈夫!」
「そっか…」
「今日の音駒の初戦は梟谷です。
気を抜かず、全力を尽くしましょう」
「「「うっす」」」
「波瑠さーん!」
「ん?どうしたの?リエーフくん」
「そんな重いもの持っちゃダメっすよ!
俺が持ちます!」
「え?いや、良いよ、これはマネージャーの仕事…」
「ダーメ!」
ひょいっと荷物を取り上げられる。
「うぉ、おも!?」
「大丈夫…?」
「だ、大丈夫っす…!」
「ありがとう」
これが試合開始前。
「波瑠さん!」
「柏木さん、大丈夫?」
「ぼ、僕が代わりますよ」
「お、おお、俺だって!」
「なんだァ?
この至れり尽くせり…」
「波瑠…」
「って研磨お前もか!」
「クロ煩い…」
「へいへい」