第57章 支え
その後、体育館にて。
「あー、明日がいよいよ合宿最終日だ。
今日も気合い入れてけよ」
「「「あっす!」」」
烏養さんの言葉に、皆気合いを入れ直す。
そうだ、明日が最終日なんだ。
学べることは、全部学ぼう。
「今日も24点1セットマッチだ。
負けた方はペナルティ、坂道ダッシュ。
今回の坂もきついぞ。
水分補給しっかりな、不調が出たらすぐに言え」
「「「はい!」」」
「柏木、体調は大丈夫か?」
「はい。
ご迷惑をおかけしました、もう大丈夫です」
「そうか。
本来は病み上がりの奴をこき使いたくはねぇが…」
チラリ、と流し目を送る。
「大丈夫です」
「すまん、今はお前に頼るしかねぇ」
「分かってます」
「休息を取りながらやってくれ」
「はい」