第8章 休息
全員を集め終え、ご飯を分け始めた。
やっぱり多く食べる人と少なく食べる人の差は大きい。
最後に自分の分をよそい終え、空いていた席に腰を下ろす。
「おい、もっと食え月島」
「西谷さん、相変わらず胃だけは大きいんですね」
「なんだと!」
隣で騒ぐ西谷先輩。
「山口くんはどうして落ち込んでるの?」
澤村先輩の挨拶で皆一斉に食べ始めた。
「梟谷のマネージャーさんにツッキーのことばかり聞かれて…」
あぁ、そっか。
「僕のことなんか聞いてどうするの」
意外と鈍いんだな、月島くん。
「その目止めてくれない?
なんか不愉快」
「あ、ごめん」
お茶碗を持ってキョロキョロしている日向。
「日向、おかわり?」
「うん」
「お皿貸して、やるから」
「あざす」
「波瑠、俺も」
食欲底なしか、この変人コンビは。
さっきあんなに食べてたのに。