第8章 休息
「ありますよ。
僕なんかよりよっぽど頼もしいです」
「私、 “ なんか ” って言葉嫌いなんですよ。
それは謙遜とは言いません」
「すみません、気をつけます」
「あ、いえ、私こそごめんなさい。
生意気なこと言いました」
「良いですよ、別に」
武田先生はテキパキとご飯を作っていく。
それに比べて料理の得意じゃない私は若干モタついている。
「なんとか時間までに間に合いそうですね」
「はい。
よそうのは皆が来てからで良いですよね?
人それぞれ食べる量違いますし」
「そうですね」
「私皆を呼んで来ますね」
「すみません、お願いします」
部員を探して学校中を走り回る。