第55章 ハプニング
「ちょ…」
けいの顔を固定すると、少しだけ互いの唇を触れさせた。
「しちゃったもん」
「全く君は…。
とりあえず、赤葦さんに連絡するから。
波瑠は寝てて良いよ」
「ん」
頷くと、僕の身体にもたれかかった。
波瑠の頭を撫でてあげながら、携帯を取り出し、赤葦さんに電話をかける。
「もしもし?月島?」
すると、数コール目で赤葦さんが出た。
「ちょっとお願いしたいことがあるんですけど、良いですか?」
「もちろんだよ、どんなこと?」
「雨の中悪いですけど、第2倉庫まで来て貰えませんか?
場所は指示します」
「分かった、待ってて」