第52章 勝負とプールと企み
しばらくゾロゾロと歩き、目的地に到着した。
どうやら貸切らしいそこはガランとしていて、プールの広さが目立った。
なるほどね、この広さなら全員入れるか。
ここにあるプールは1つだけではなかった。
25mプール、50mプール、子供用プール、小規模ながら流れるプールまで存在した。
意外と設備整ってるんだな。
こういう公共の施設ってあまり利用しなから知らなかった。
各々着替えを済ませ、プールへと入る。
もちろん準備運動は忘れていない。
マネージャーさん達も何気乗り気だ。
私はプールにも水着にも興味が湧かず、水のかからない距離にあるベンチに腰を下ろした。
プールの魅力は正直言って分からない。
トレーニングに適しているだとか、ボケ防止に良いとか。
理屈では分かっていても、イマイチピンと来ない。