第52章 勝負とプールと企み
「別に気分転換とでも言っておけば良いんじゃないですか?
本当の目的は話さずとも分かる人には分かりますし」
「気晴らしか」
「プールなら肉体への負担は最小限に抑えられますからね。
普通の筋トレよりきついですけど」
「筋トレとは気づかず、遊んでる内に知らず知らずって訳か。
怖ぇな、おい」
「まぁ、そう簡単に鍛えられるとは思ってませんが。
知らぬが仏、というやつですよ。
筋トレだと思ってやってたら楽しくないですし、やる気出さない人も出て来ますからね。
だったら何も言わない方が良いじゃないですか。
勝手に遊んで、勝手に身体鍛えてくれるんですから」
「お、おう…そうだな」
なんか顔引きつってるけど、どうかしたのかな。
「話が以上であれば、私はこれで」