第51章 アップルパイ
「どんなメンツでやったんだ?」
「及川先輩、イズミ先輩、山口くん vs 花巻先輩、矢巾さん、私です」
「勝敗は?」
「及川先輩達の勝利です」
「青城のツートップに混ざってか。
そりゃ緊張するだろうな」
「そうですか?」
「そりゃな。
で?お前はどうなんだ?」
「どうって、何がですか?」
訳が分からず首を傾げる。
「及川と岩泉だよ。
影山の先輩ってことはお前の先輩でもある訳だろ?
久しぶりに会ってみてどうだったとか、なんかねぇのか?」
「特には」
「冷てーなぁ」
「でも」
「お?」
「想像していた以上に手強くなってましたかね」
「及川が、か?」
「はい。
イズミ先輩ももちろん手強くなってましたが。
中学の時とはコントロールが段違いです。
当然威力も」
「拾えたか?」
「それなりには」
「それなら対処策分かったか?」
「分かったとしても、早々出来るものじゃないですよ」
「やっぱり日向月島には難しい訳か…。
レシーブに秀でてるのは澤村、西谷か」
「じゃあ私はこれで」
「おう」