第51章 アップルパイ
布団に戻っても、やはりというべきか寝つけない。
時間まで何しようかな。
あ、そういえば3校の分析まだノートにまとめてなかったな。
いつもある程度は覚えてるけど、念の為ノートに記している。
今回はそれがまだだった。
やれる時にやっておこう。
今日もいつ休めるか分かったものじゃない。
選手が休んでいる間もマネージャーはチームの為に動き続ける。
やってみて思った。
何気にハードな仕事なのだ、と。
データをまとめようとシャーペンを握ると、携帯が震えた。
コーチからのメールだった。
「え…」
嘘でしょ。
「昨日よりハード…」
私、持つかな。
少なからず体力に不安を覚える。
「鬼でしょ…てか鬼畜」
殺人的過ぎる程にハードな練習メニュー。
多分烏野だけじゃなく全チーム共通かな。
あの2校は別として。
あとで抗議にでも行こう。