第41章 ビーチといえば…?
「日向、お前が道間違えたんだろ」
「お、俺じゃねーよ」
「どっちもどっちですよ。
追いかける身にもなってください」
ゲンナリした表情の京治くん。
「なぁなぁ、誰が1番だ?
やっぱ俺だろォ」
「俺っ、俺ですよっ」
「俺です!」
「あのねぇ…。
誰が1番とか、道外れたら意味ないでしょ。
もう他の皆は合宿所に着いてるよ。
だから1番じゃない」
「「「ちぇー…ブーブー…」」」
「そ、れ、よ、り、も!
他人に迷惑をかけることの方が問題!
たかが移動で体力削ってたら、夕食後の自主練に支障が出るでしょ?
今回は夕食が早まって、その後自主練になるって連絡来てる筈だよ。
尻拭いさせられるこっちの身にもなれよ」
「波瑠…口悪いけど…」
「あのー…俺一応先輩…」
「他人のことを考えられない先輩を叱るのに礼儀なんて知ったこっちゃない、ですよ」
「ごめん、助かったよ。
ありがとう、うちの木兎さんまで叱ってくれて」