第40章 順応性
「水分はちゃんと摂ってるでしょ?」
「うん」
「じゃあカロリーチャージ出来るもの持って来るよ、ゼリーとか」
やっぱりカロリーチャージは必要不可欠だ。
体育館に戻り、保冷バッグからゼリーを取り出す。
「はい」
「あ、ありがとう」
「開けるよ」
ゲーム中だったみたいだから蓋を開けて口元へ運ぶと、パクリとそれを口に含んだ。
「また何かあったら来るから」
「うん」
「あっ、波瑠ちゃん。
影山くん達が…」
今度は何?
「おい、休んでんじゃねぇ。
まだ13本だろ。
んなんじゃエースになんかなれる訳ねぇ」
「そ、それとこれは話が別…。
波瑠さぁーん、助けて…ギブ」
あぁ、そういうことか。
「あいつにトス上げて貰うぐらいなら、まだ夜久さんとレシーブ練してた方が余裕あるでしょ」
「うっ…ウン」