第39章 救世主
「青城の人が気づいて教えてくれただけ。
私が気づいた訳じゃないよ」
「それでも!
もう他校生と仲良くなってる…」
「中学の時の先輩だから」
「あぁ、そっか。
青城は北川第一のバレー部の大部分が進むところだっけ?」
「そうです。
レギュラーで言うと、6、7番の選手以外がそうですね」
「うわ、レギュラーほとんどだべ」
「言われてみればそうですね」
「流石強豪…」
「強豪とか、そういう肩書きには興味ないんですよね。
だって強い方が勝つんじゃなくて、勝った方が強いんですから」
「おー、言うねぇ。
彼女ちゃん、本当は歳誤魔化してんじゃないの?」
「冗談言わないでください」