第39章 救世主
「田中先輩、他校生を威嚇するのは止めてください。
あ、あそこで清水先輩が困ってますよ」
ドリンクを持ったまま右往左往している清水先輩。
「あっ、ホントだ!
ノヤっさん!虎!
潔子さんが困ってらっしゃる‼︎」
同じく威嚇していた2人を呼ぶ。
これで問題は一気に3つ解決。
「日向、山口くん、東峰先輩。
また緊張ですか?」
「あぉう」
「う、うん」
「…」
東峰先輩に至っては最早返事すらしていない。
「ちゅ、中学の時試合したのって1回きりだったし…。
それに俺の代わりはいくらでも居るから…失敗したら…俺…」
「それが何?」
「え?」