第39章 救世主
「柏木…悪い…少し助けて」
「菅原先輩?
どうしたんですか?」
かなりゲンナリしてるみたい。
「俺の手には負えない」
そう言って様々な方向に目を向ける。
「あ、はは。
じゃあ行って来ます」
「えっ、波瑠ちゃん行っちゃうの?」
「あー、着いていかない方が良いべ。
疲れるから」
「波瑠ちゃんは大丈夫なんですか?」
「あれ、説明してなかった?」
「何をですか?」
「柏木の仕事。
柏木はマネージャーの仕事と一緒に色々やって貰ってるんだよ。
うちや相手チームの分析とか、練習メニューの組み立て、練習相手かな。
あ、あと1番肝心なのはうちの暴走1年の保護者役かな。
ロードワーク中とか一緒に走って貰ってるべ」
「た、大変なんですね」