第36章 教育
「エース⁉︎
凄かったんだね」
こういう反応が苦手なんだよね。
「集合!」
集合の合図がかかる。
「今週末には梟谷グループとの合同合宿が控えてる。
練習試合もガンガン組み込んであるから、体調は万全にしとけよ」
「そして今回の合宿には、青葉城西高校も参加することになりました。
開催地はここ、烏野高校です」
「あー、まぁそういうこった。
特に青城とは春高予選で当たる。
相手の分析が出来る良い機会だとでも思って前向きに捉えるしかねぇ。
以上!」
「ありがとうございました!」
「「「あざっした!」」」
「影山、まだいけるよな?」
「当然だ」
まだやるのか…この2人は。
「谷地さん、ボール出して」
「うん、良いよ」
「日向はレシーブじゃないの?」
谷地さんからボールを取り上げる。
「えーっ。
そんなんねぇべよー」
「日向はエース志望でしょ?」
「うん」
「苦手が苦手のまま、エースになれると思わないこと。
それに好きなことを一生懸命やる為には、嫌なことも一生懸命やらなきゃいけないの。
じゃ、私先上がるから」