第4章 仕事
「ど、どういう関係?」
山口くんが尋ねる。
「いわゆる幼馴染みかな」
「あ、そう…」
「ふーん、そっか。
じゃあまたなー、俺こっちだから」
「またな」
ここで日向くんと飛雄と別れた。
昔は家近かったけど今は引っ越したから遠い。
「じゃあ俺もここで。
ちょっと寄りたいところあるから」
山口くんとも別れ、必然的に月島くんと2人きりになった。
「あんたさ、オンオフはっきり出るよね」
「まぁね」
「今は表?裏?
腹黒いでしょ、絶対」
私のペースに合わせて歩いてくれる。
「そうかもね」
月島くんの煽りは受けない。
「僕の挑発には乗らないね」
「スイッチ切ってる時は基本無頓着だからね。
別に何を言われても怒る気にはならない」
「ナニされても?」
「平手打ち」
「止めとく。
あんたの痛そうだし」
あんた、か。