第4章 仕事
「いつもこのぐらい静かだと良いんだけどね」
「あ?」
「だから学習しろって、お前ら…」
「煩い」
静かにして欲しい。
パシッと影山の頭を軽く叩いた。
「…」
眉間にシワは寄ったけど言い返しては来なかった。
「すっげー‼︎
影山が黙った!大人しくなった!」
無邪気な笑顔でピョンピョン跳ねる日向の頭をガシッと掴んだ影山。
「い、痛い…」
「煩いんだけど」
はぁ、と溜め息を吐く月島くん。
「今回は月島くんと同感」
「黙らせて」
「はいはい」
なんだか少し距離が縮まったように感じる。
「飛雄、短気は損気。
そんなんじゃ試合中に相手の挑発に乗せられるよ。
冷静さを欠いたらダメ。
セッターに居たいならね」
「…知ってる」
2人が喧嘩になっている内に、いつの間にか1年だけになっていた。