第31章 再会
「タオルとドリンクです」
「あ、ありがとう」
試合後だというのにテキパキと働く芝山くん。
「マネージャー居ないと大変なんだね」
「…別に。
居なくても回るから…問題ない」
タオルで汗を拭い、ドリンクで喉の渇きを潤す。
「あ?
どうしたリエーフ。
波瑠の方ジッと見つめて」
「やっぱり波瑠さんてエロイですよね」
「っ…ゴホッ」
驚きでドリンクを喉に詰まらせる。
「ちょっと…大丈夫?」
「ん、大丈夫」
研磨くんが優しく背中をさすってくれる。
「いや、だってこのボトル吸わないと飲めないじゃないですか。
その時の口元、なんかエロイです」
「どこ見てんだ、お前は」
「あ、あと試合中もジャンプの度に服が捲れてお腹が見えるんです。
ついつい目がいっちゃって試合に集中出来ませんよー」
「お前、それで今回ミスが多かったのか。
へぇ…良い度胸だな…」
黒尾さんの声が低くなった。