第31章 再会
「俺はレギュラーじゃなくてエースです!」
「あァん?
守備もろくに出来ない奴はエースとは呼ばないんですー」
「スパイクでガンガン点稼いで、ブロックでドシャットして点を取る!
これで守備も完璧!
すなわちエースです」
「バカ言ってんじゃねー」
「あっ、波瑠さーん!」
マイペースだなぁ。
「あ、うん」
リエーフくんが入口に居る私に気がついた。
「お久しぶりです。
これ、忘れてったボトルです」
「悪いな、わざわざ届けて貰っちって」
「ちょうどこっちに予定があったんで、ついでです」
「それで制服か?」
「身内の結婚式があって」
「ほー」
「制服ってなんか良いっすね!新鮮で」
リエーフくんが口を挟む。
「そう?」
制服なんてどこも同じじゃないのかな。
「一旦休憩な」
黒尾さんがそう指示を出すと、こっちに向かって来た。
「はい、これ」
「さんきゅ」