第30章 告白
京治くんも色々苦労してるんだな。
2年で副主将も務めてるみたいだから。
『もしもーし』
「お久しぶりです、木兎さん。
柏木です」
『おぉー、彼女ちゃんじゃん!
久しぶりー』
「はい。
さっきの続きなんですけど、良いですか?」
『はい、遠慮なく言ってください』
『さっき?』
「京治くんの能力は申し分ないと思います。
それを数値に表すとですね…。
テクニック4、スタミナ4、パワー3、バネ4、スピード4、頭脳4で平均値は3.9です」
『…どうしてもパワーは低いね』
「木兎さんと比べるからじゃないですか?」
数値としては申し分ない。
『だと良いんだけど。
でも話に聞いてた通りの分析だね』
「話?」
『前に雑誌で読んだんだ。
流石だよ』
「少し照れます」
『なー、俺も俺も!
俺の能力値は?』
「木兎さんはテクニック3、スタミナ5、パワー5、バネ4、スピード4、頭脳3の平均値4です」
『うぇーい、赤葦より高いー』
『そりゃ3年ですからね』