第30章 告白
家に帰ると早速明日の支度を始める。
ちょうど支度を終えた頃、携帯が鳴った。
「もしもし」
『あ、赤葦です』
「お久しぶりです。
どうかしましたか?」
『あぁ、うん。
少し相談があるんだけど…』
「良いですよ」
『俺パワー不足だと思うんだよね。
波瑠さんから見てどう思うのかな?」
パワー不足か。
「私が分析した感じだとそこまでは思いませんでしたよ。
ちなみに私から見た京治くんは…」
『なぁーなぁー、あかーし。
誰と電話してんのー?
練習やろうぜ、練習!』
この声は…。
『木兎さん、少し静かにしてください。
すみません、騒がしくて』
「いえ」
やっぱり木兎さんだ。
『誰と電話?
はっ、もしかして彼女か⁉︎』
『違います』
「スピーカーにします?」
その方が話しやすそうだ。
『ごめん、そうするよ』