第25章 憂鬱
「でも大丈夫なのか?」
「問題ありません。
中学でも同じようなことしてましたから、なんとなくは分かってます」
「中学…ですか?」
「あぁ、先生は知らないんでしたね。
柏木は中学時代、男子バレー部に混ざって練習してみたいなんです」
「女子ではなくて、ですか?」
「女子だとレベルが合わなくて。
なので男子の練習量でも平気ですよ」
「分かりました。
くれぐれも無理だけはしないでくださいね」
「はい。
清水先輩、タオルとドリンクそれぞれ2本ずつ用意して貰っても良いですか?」
「分かった。
部室に余ってるスポーツバックに詰める」
「ありがとうございます」
ロードワークとか久しぶりだな。
ちゃんと走れるかな。
「柏木は最後尾を走って貰っても良いか?」
「大丈夫です」
荷物というハンデがあるけど、多分平気だろう。
「用意出来たよ」
「助かりました」