第19章 過度なスキンシップ
「うちにあるボトルが1本多いんですけど、そっち足りてます?
黄色のボトルなんですけど」
『うちは確か…黄色と青を使ってますね。
少し待ってください、確認します』
「はい」
『うちのじゃないよ。
多分音駒じゃないかな』
「分かりました。
ありがとうございます」
梟谷じゃないのか。
音駒は…黒尾さんに連絡してみるか。
『もしもーし』
「呑気な出方ですね」
『俺に何か用?彼女ちゃん』
「今うちにあるボトルが1本多いんですけど、音駒のじゃないですか?
梟谷でもないみたいです」
『あー…ちょっと待っとけ』
声色が変わった。
『芝山ー、ボトル揃ってるか確認しろー』
離れているのか、少し声を張っている。
『は、はい。
…あれ…?
すいません〜、1つ足りません』
『やっぱりうちのか』
『先輩、本当にすみませんっ』
『あー、もう良いから。
すまん、それうちのだわ』
「一緒に洗っておきます」