第17章 勧誘
「波瑠さんってやっぱ凄いっすね‼︎」
ギュッと固く手を取られ、上下に振られた。
「リ、リエーフくん落ち着いて」
腕がもげる。
「あぁっ、すいませんっ」
「リエーフ。
そんなことしてる暇あったら夜久のところでレシーブ練して来いっ」
「ひぇ…」
「彼女ちゃんさ、うちに来ねぇ?
研磨も懐いてることだし、昨日の手際も良かったし」
「お断りします」
「即答かよ」
「柏木さん、少し付き合って貰えますか?」
「「「え⁉︎」」」
「良いですよ」
「ありがとう」
「ちょ、あかーし‼︎」
「どこでやります?」
「別にどこでも大丈夫ですよ」
「ねぇーねぇー、あかーし。
お前らって付き合ってんのー?」
「付き合ってませんよ。
冗談止めてください、木兎さん」
「だって今付き合ってって言ったろ?」
「それは練習に、です。
教えて貰いたいことがあるんで」