• テキストサイズ

✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第55章 Blessing-これからの未来-




「相変わらず仲がええですね」



「っ…………」



指摘された梨央は恥ずかしそうに頬を染めた。



「そんで二人は何しに来たんです?
見たところ非番のようですが…」



二人は目で合図し合い、顎に手をやりこちらを見ている射場に報告をした。



「今度俺たち結婚することになったんだ」



「今日はそのご挨拶に伺いました」



「ほうか!隊長同士が結婚とは、こりゃぁめでたいの!!」



射場は大きな手を鳴らし、はにかむ二人に拍手を贈った。が、はたと何かに思い至り、手を止める。



結婚、婚姻届、人別録管理局、待ち時間───射場の中で、全てが一つに繋がった。



「もしかして…人別局の長い待ち時間中ですかい!?」



「そうなんです。結構な待ち時間で…」



「ついでみたいに来て悪いな」



「かまいません!なんやかんやと忙しいじゃろうに、顔ぉ出してくれてありがとうございます!」



射場は梨央の肩をポンと叩いた。



「良かったのぉ、仁科!!」



射場がニィと笑いかける。



梨央は嬉しそうに笑った。



「報告書の赤入れがまだ途中ですけぇ、儂ぁ仕事に戻ります。お幸せに!」



射場は小脇に抱えた書類入れにチラッと目をやり、二人に軽く手を挙げて隊舎に戻って行った。



「隊長」



「どうした?」



「既にもう泣きそうです…」



祝ってもらえる喜びに梨央の目は潤んでいた。



「泣き虫」



「うぅぅ…」



「行くぞ」



「はい…」



背中に手を添えて泣きそうな表情の梨央を連れ、人別録管理局に戻って行った。



next…
/ 900ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp