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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第50章 Fellow-贈る言葉-




「さらばだ一護。私には最早、お前も我が子たる星十字騎士団も必要無い。そこで見ていろ、私に潰される尸魂界と現世の景色をな」



そこに恋次とルキアが駆け付ける。



「…しぶとい事だ。まだ追いすがる者があるのか。だが満身創痍のその体ではそこから動く事すらできまい。だが追いたくば追ってこい。この門は残しておく。追ってくればその気魄に免じて贅沢な死を与えてやる。

これから先の未来、お前達が最も大きな幸福を感じた瞬間を選び抜いて殺してやるとしよう。お前達はこれから先、幸福を感じる度、私の言葉を思い出すだろう。そしてその度に約束された死の恐怖を味わい続けるのだ、永遠に」



ユーハバッハは門の奥へと消えようとする。



「ま…待て!てめえ!!」



恋次は蛇尾丸をユーハバッハに向けて伸ばすが…その蛇尾丸さえも折られてしまう。



そしてユーハバッハは門の中に消えて行った。



「やっぱり…勝てなかった」



そう切なげに呟き、一護に歩み寄る。



「一旦、休憩だね」



「!」



「私を此処まで連れて来てくれて有難う。キミがいたから私は奴にもう一度会うことができた。これでやっと…復讐を果たす事ができる」



「復讐…?」



「黙っててごめんね」



申し訳なさそうに笑い、鞘から刀を抜く。



「でもね、奴に敗北したぐらいで絶望しないで。キミは私の『希望』なの。そのキミがこの程度の絶望で折れないと思ってる」



「梨央……」



ルキアと恋次の視線に気付いた梨央が名前を呼ぼうとする。



「っ………」



だがそこで固まってしまう。



「えっと…」



二人の名前が出てこないのだ。二人も不思議そうに梨央を見ている。



「あ…あぁ…ルキアと恋次くん。そうだそうだ、私としたことが何で…」



二人を見た時



一瞬、誰かわからなかった



もしかして



少しずつ記憶が失くなり始めてる…?



「っ───!」



怖くなって、体が身震いした。



そして真っ直ぐに、みんなの顔を見る。



「恋次くん、ルキア、織姫ちゃん、いっちー」



名前を呼んで微笑む。



「ありがとう」



今までの感謝の気持ちを伝え、梨央は門の中に消えて行った。



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