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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第40章 Periculo-性格の不一致-




「隊長もコイツを怒らせるような発言は控えてくれないと…」



「勝手に怒っているのはそっちだヨ。そのすぐキレる性格、直した方が良いと思うがネ」



「隊長こそ昔から何度も言ってますが、その横柄で傲慢な性格、直した方が良いと思いますよ」



「余計なお世話だヨ」



「私こそ余計なお世話です」



一触即発な二人の空気に…



カツン!!



山本は少し強めに杖を床に叩きつけた。



まるで“いい加減にしろ”と言っているかのように…。



それを見て二人は口論するのを止め、互いに目を逸らす。



「これにて隊首会を終了とする」



険しい顔を浮かべたまま、梨央はその場を立ち去った。



「いやぁ…相変わらずあの二人は仲が悪いねぇ」



「今日のは特に激しかったな」



「こればかりはしょうがないよ。
お互いにソリが合わないのさ」



「修羅場にならずに済んだな」



「その寸前だったけどね」



「あの二人が助け合う日は死んでも来ないだろうな」



「お互いに借りは作りたくないだろうしね」



「何であんなに仲が悪いんだろうな…」



「そういう運命なんだよ」



「それはもう…仕方ないな」



「でしょ?」



浮竹と京楽は苦笑したのだった。



「しかし驚いたねェ。僕等は梨央ちゃんが投獄された本当の理由を知らなかった」



「あぁ…確かあの時は平子隊長達を守れなかった自分を悔いて、罪滅ぼしの為に自ら投獄される事を選んだと言っていた」



「彼女、言わなかったからね。濡れ衣を着せた犯人の名前を。…そうか…藍染惣右介達が…梨央ちゃんの存在を消す為に色々計画してたんだね」



「……………」



「よりにもよって思い付いたのが、四十六室の査問に掛けて第零監獄に閉じ込める事とはねぇ…」



「今日、あいつの口から語られた事が百年前に起きた真実の全てなんだな」



浮竹は複雑な表情を浮かべる。



「頑張ったよ、あの子は。光の無い暗闇の世界で百年間、堪えたんだ」



京楽は笑みを見せる。



「唯一彼女の精神を支えていたものは仲間と兄の存在だろうね」



「本当に強くなった」



浮竹は父親のような優しい顔で微笑んだ。



next…


[死神代行消失編:完結]

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