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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第17章 ゲンセ ト カンチガイ




優しげに微笑んだ梨央の言葉に、日番谷は驚いて目を見張る。



「(…“とても綺麗な翡翠の瞳”か。そんな嬉しい事言ってくれんの…お前だけだ。)」



トクンッ



日番谷の心臓が軽く跳ねる。



「?」



温かい心音が聞こえた。



「隊長?どうかしました?」



固まってしまった日番谷を心配し、声をかける。



「(自分の瞳の色を好きだと思ったことはない。)」



この色のせいで怖がられて



友達もできなかった。



「(けど……)」



何でかは知らねえが



コイツに瞳の色を褒められるのは



嫌じゃない。むしろ嬉しい。



「(多分コイツが今言った言葉に深い意味はないんだろう。それでも…)」



唇に小さな弧を描き、目元を緩めた日番谷は梨央を真っ直ぐに見つめる。



「ありがとう」



感謝の気持ちを伝えた。



「はい」



お礼を言われた梨央も笑い返す。



「ところで仁科、伝令神機持ってるか?」



「持ってますけど…」



「貸してくれ」



何に使うんだろうと思いつつ、日番谷に伝令神機を渡す。ピッピッと何かを操作している日番谷を不思議そうにじっと見る。



「よし、これでいいだろ」



「何をしたんです?」



「お前の伝令神機に俺の番号を登録しておいた」



「!」



「電話なら仕事の相談とか乗れるだろ。もちろんそれ以外の話でも良い」



「掛けてもいいんですか…?」



「何の為に交換したと思ってるんだ」



「(日番谷隊長の…連絡先…)」



「遠慮せずに掛けて来いよ」



「でも忙しい時に掛けたら迷惑じゃ…」



「お前からの電話を迷惑なんて思うはずねえだろ。流石に全ての電話に出られるわけじゃねえが…少なくともお前からなら絶対に出る」



「(そんなこと言われると…勘違いしそうになる。)」



「どんな話でもいい」



「はい…」



「お前の声が聞きたい」



「っ……///」



嬉しくて涙が出そうなのを必死に堪える。



「わ、私も…隊長の声が聞きたいです」



「!」



「だから…その…隊長も遠慮せずに掛けてください」



「あぁ、約束する」



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