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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第9章 遠き日の思い出




「果実たっぷりのパンケーキもお願いします」



「(恐るべし美女の胃袋…)」



「楽しみだね〜」



「そうだね」



「(でも…肉食系女子も良い!!)」



何故か涙を流し感動する店員は、心の中で二人の美女に出会えたことの感謝を唱える。



「(目の保養になった。ありがとう、名前も知らない可愛い系の美女と綺麗系の美女。貴女方のおかげで午後も頑張れます。)」



そして店員はウキウキ気分で厨房に入って行った。すると奥から“美女が大食らい!?”という驚いた声が聞こえたのだった…。



「さっきの店員さん驚いた顔してなかったー?」



「きっと私達があんなに頼むとは思わなかったんだろうな」



「人は見かけによらず、だネ☆」



人差し指を立て、パチンと片目でウインクをした霙。今日はどうやら家族連れが多いらしい。あちらこちらで子供の賑やかな声が聞こえる。



「最初に紅茶お二つとオレンジジュースをお持ち致しました」



ティーカップとグラスで運ばれてきた飲み物が目の前に置かれる。



「…ローズティーの匂いがする」



「薔薇の紅茶?」



「うん」



「霙はねー、レモンティー!」



「紅茶とオレンジジュースじゃ合わないでしょ?」



「そんなことないもーん。
美味しけりゃ何でもいーの!」



すると霙はオレンジジュースを一気飲みした。



「ぷはあっ!うむ!良い味わいだ!」



「…一気飲み。」



「レモンティーも美味〜!」



「(ま、いっか。)」



取っ手を持ち、カップに口を付け、一口飲めば、ローズの良い香りが漂う。



「ふふ」



「どうしたの?」



「だって男装でもない、女の子の梨央ちゃんと出かけられるなんて嬉しいんだもん」



「あぁ、護廷の時は男装してるからな。元の姿に戻るのは久々かな」



「やっぱり梨央ちゃんは美人さん」



「どうしたの急に?」



「言いたくなっただけー」



「そう。霙も可愛いよ」



「梨央ちゃんには敵わないよ〜」



「とか言って満更でもないくせに」



「あ、バレた?」



「うちは美男美女揃いだからな」



「うんうん!本当にそれ!」


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