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【薄桜鬼】貴方と紡ぐ四季の唄
第3章 秋。
「秋、ですね」
「明日二人で出掛けないか」
「え?」
「休みを貰えたんだ。紅葉狩りにでも行こう」
これはまた嬉しい知らせだ。
たった今身近に感じた秋を、明日はもっと近く感じられるのか。
何より、明日は朝から晩まで彼と一緒だ。
嬉しくないわけがない。
どこへ行こうか。
少し遠出して小川の辺りまで行ってみようか。
今から胸が弾む。
一さんとの思い出が、また一つ増えるのだから。
「お弁当、用意しますね」
秋らしく栗ご飯にでもしようか。
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