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【薄桜鬼】貴方と紡ぐ四季の唄

第3章 秋。



この時間、丁度一さんが帰宅する頃合いに、縁側から眺める景色は絶景だ。

沈む夕日につられて立ち並ぶ山々までが赤い。
その手前には、赤々と色付いた葉を庭でそよ風に踊らせる紅葉。
赤に赤が映えてとても美しい。

赤い空を連なって飛んでいく鳥の姿が見えた。
きっと雁達だろう。

「雁も今から帰るところみたいですね」

真っ赤に燃える陽に映る雁は影となって現れる。
小さくなっていく様を見届ける時、いつも一枚の絵のように思えてならない。

秋はこの日暮れ時が一番好きだ。
一番秋を感じられる時間な気がするのだ。
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