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【薄桜鬼】貴方と紡ぐ四季の唄

第2章 夏。



心配性だとも思うが、無理もない。
今まで戦の真っ最中で、こんなに穏やかな生活を送るのは初めてに等しい。

はいと素直に頷くと、急に一さんが申し訳なさそうに眉尻を下げた。

「そうは言っても、帰りが遅くなった事で不安にさせてしまったな。すまない」

以前から変わらない気遣いに嬉しくなって、にっこりと微笑んだ。
刀を振るっていた時から、一さんの優しさは微塵も変わらない。
彼の好きな所の一つだ。

「いいえ、無事ならそれでいいんです」

私の笑顔に安心したのか、一さんも肩の力を抜いてくれた。
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