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【薄桜鬼】貴方と紡ぐ四季の唄
第2章 夏。
今日はお酒がいつもより安いようだ。
今までの貯えもある。
買って帰れば一さんも喜ぶだろう。
なんといっても一さんはお酒が好きだ。
ならば何かつまみになるような物を作ろうと、安売りしている野菜に目を凝らした。
一通り買い揃えて帰るとすぐに夕飯の仕度を始める。
一さんは大体暮れ頃に帰ってくるので、それに合わせて調理を開始するのだ。
お酒は飲み方を本人に聞いてから用意すればいい。
嬉しげに顔を綻ばせる様子がありありと想像出来て、くすっと笑みを漏らすととんとんと包丁を軽快に動かした。
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