第37章 『彼は無気力系…?』 孤爪研磨 R18
事故、だった。
研磨の帰りを待っていたはずだったのに、先に着替えを終えた黒尾先輩が私の横に来てキスをしていった。
ただの先輩なのに、そんなことをする意味がわからない。
「夏乃…」
後ろを振り向けばすぐそばに研磨。
いつもつまらなそうな表情の彼だが、今日は読み取れない。
急にぎゅっと私の手首を掴んだ研磨。
そのまま研磨は自分が元来た方へと歩き出す。
「ちょっ!けんまっ!」
さすが男子。
必死に振りほどこうとするけれど全く解けない。
そうこうしている間に、研磨は先ほどまでいた男子バレー部の部室の戸を開き、私を押すようにして部屋に入れた。
よろめき倒れる体。
かちりと耳障りな音が聞こえたかと思ったら起き上がろうとした体に重みが加わった。
「他のやつとキスして嬉しかった?」
冗談でされたキスを見ていたのだろう。
違う、と否定しようとしたけれど、研磨はそれより早く私の服を脱がせていく。
制服のボタンを外し、袖を脱がせ、ブラジャーのホックを外す。
「これで部屋から出れないでしょ。」
そう言いながら研磨はしゅるりとネクタイを外した。
「けん、ま?」
「いつもと違う俺は嫌い?」
研磨は鞄を下ろすと煩わしそうにブレザーを脱いで近くのパイプイスに腰掛ける。
「嫌い、じゃ…」
「じゃあ舐めて。」
この状態で舐めろと言われて思いつくのはアソコしかない。
いつもと違う研磨が怖くて、でもどきどきして、私は研磨の足元にしゃがみこむ。
そして、飾り気のないベルトを外し、そっと前を寛げると少しだけ頭をもたげた陰茎が下着から顔を出した。