第32章 『S系女子のいいわけ』 日向翔陽 R18
「やっ!翔ちゃんっ⁈」
「なんで?いいじゃん。」
最近付き合い始めた、年下いとこの日向翔陽。
顔は可愛い。
人懐っこい。
勉強は苦手。
運動神経◎。
大学のバレーの選手だから色んな意味で良い要素は満載。
でもね、
会うたびにコンドーム半分使っちゃうくらいえっちするのってどうなの⁈
「翔ちゃんとのえっち、絶対腰痛くなるんだもん…」
前までは筋肉痛もあったけどね!
やっと筋肉痛なくなってきたけどね!
逃げ腰の私を翔ちゃんはひょいと持ち上げ自分の膝の上に置くと、逃げられないように後ろから優しく腕を回された。
「明日、絶対逃せない講義があるんだけど…」
「だーいじょうぶだって?今日は1回にするから。」
なーにが1回よ!
先週も1回って言って4回もシたじゃない‼︎
…って!
「翔ちゃんダメって言ってる!」
いつのまにかTシャツの中に忍び込んだ手は、するりと私のお腹を撫でる。
「ね、夏乃ちゃん、シよ?」
えっちの時の鋭い目つきじゃなくて、おねだりの可愛い笑顔。
私がそれに弱いことに気づいた翔ちゃんは、ここぞという時に"それ"を利用する。
流されないんだからっ…
「だめ…?」
そんなご飯の前で待てをされてるわんこみたいな顔…
流されない…
「いっかい…だけだからね?」
私の了承を聞き、おねだりわんこから散歩前の張り切りわんこの顔になった翔ちゃんはがばりとわたしのTシャツをまくる。
今日は1回で終わるかな…
はあ、と溜息を吐きながらわたしは翔ちゃんのくれる快感に身を委ねた。