第26章 『貴方のことしか見えません。』 月島明光 R15
みなさんお久しぶりです。
椎名夏乃です。
月日は流れ、私は高校2年生になっていた。
明光さんと出会ってから1年5ヶ月。
もうすぐ2回目の明光さんの誕生日を迎える。
去年は既製品のケーキとネクタイをプレゼントした。
今年はケーキ、手作りしたいなぁ。
そう考え、私はバレンタインが過ぎた頃からスマホでレシピの検索をするようになっていた。
明光さんは甘いものは割といけるタイプ。
でも、私はあまりお菓子は作らないから簡単にできるものにしよう。
失敗したら嫌だし…
スポンジは買って、デコレーションは自分で…とかかな?
じゃあ材料は今度バイト帰りにでも買いに行こう。
プレゼント何にしようかな。
そんなことを考え、私はその日は眠りについた。