第25章 『きらきらの貴方。 』 月島明光
side明光
「集合!」
そう、練習中に俺たちを読んだのは赤井沢さん。
話を聞けば、今日は妹さんが見学するらしく気に留めておいて欲しいとのことだった。
赤井沢さんの妹か。
赤井沢さんの後ろにちょこんと隠れた姿からは、赤井沢さんの血縁だとは思えないくらい可愛い。
『赤井沢 夏乃です…よろしくお願いします。』
赤井沢さんの陰から少しだけ体を出してぺこりと挨拶する。
「じゃあ試合するぞー。」
そういい赤井沢さんはさっさとコートに向かう。
赤井沢さんの妹はどこで見学をしたらいいのかわからないのか不安そうに周りをきょろきょろ。
お節介かもしれないけれど…
そう思いながら俺は彼女に走り寄った。