第23章 『五月雨の夜。』嶋田誠 R18
『っ…!ああんっ!』
不意に走った電流のような感覚。
いつのまにか嶋田さんの手は私のスカートをかき分けて下着越しに秘部をなぞっていた。
「濡れてるのわかる?下着汚れるから脱がせるよ?」
『ちょっ!まって!』
あっという間に下着を脱がせられ、するりと内腿に指が這う。
左足に履いていたパンプスが脱がせられ床に落ちる。
「ね、夏乃…?」
はじめて呼び捨てにされ、心臓がきゅんとなる。
「触るよ?」
そう宣言され、入り口を指がなぞった。
くちゅん、と水音が聞こえ、恥ずかしさで顔を覆いたくなる。
「ん。ちゃんと濡れてる。痛かったら言って?」
ぷちゅ、くちゅっと水音が響き始めると、下半身に熱が灯り始める。
『嶋田さっ…ふくっ…汚れちゃう…』
ほとんど意味をなさない服が気になってしょうがない。
私の声を聞いた嶋田さんは私を見る。
「脱がせていいの?」
そう聞く嶋田さんに、私は小さな声で言った。
『んっ…脱がせて?』
恥ずかしい水音を立てていた指が止まる。
「やっ……ばいね…」
体を起こし嶋田さんを見ると嶋田さんは口元を手で覆い私から目線をそらしていた。
『嶋田…さん?私変なこと…』
私が体を起こすと嶋田さんは私の方を見ず、ふるふると手を振る。
「違う違う。」
違う…って?
不思議そうに嶋田さんを見れば、私の手を取り自分の下半身に導く。
はじめて触ったソコは反応を示し、熱く、硬くなっていた。
「今の夏乃ちゃんのおねだりでこんなになっちゃった。」
『…っ!』
「んー。そういう反応もいいわー。」
嶋田さんは意地悪く笑うとふにゃっと顔を崩す。
「それだけ夏乃ちゃんにゾッコンなの。」
ぐわわっと顔が赤くなるのがわかる。
咄嗟に下を向くけれど、それじゃあだめだと目線を上げて嶋田さんを見つめる。
『じゃあ…早く、私を嶋田さんのものにして…?』
再び口元を手で覆った嶋田さんは小さな声で私に「反則だって…」とつぶやいた。