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夜の少年達【HQ】
第23章 『五月雨の夜。』嶋田誠 R18
私があの人を好きになったのは高校3年の時。
友達の潔子にプリントを届けにバレー部の体育館に行った時だった。
体育館の入り口から転がってきたバレーボール。
拾って体育館の方を向いた時にその人…嶋田さんが いたんだ。
「あー、キミ、ボール拾ってくれたんだ。」
『はい。…どうぞ。』
ぽんとバレーボールを放り投げるとひょいとキャッチする。
「ありがとうね?」
そう笑う笑顔が素敵で私は一瞬でその時は名前も知らないお兄さんに恋をした。
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