第22章 『私のことを見てください。』月島明光
「どうだった?はじめてのえっちなキス気持ちよかった?」
明光さんは意地悪に笑って、私に問う。
『…わかんな…です…
ふわふわして…くらくらして…
明光さんのこと以外考えられない…』
そう答えたら、なぜかぎゅっとされる力が弱まった。
『明光…さ「ちょっと待ってっ…!」
どうしたのか問いながら体を離そうとすると、明光さんは慌てた声で私の体を抱きしめる。
…すこし腰を引いた状態で。
『明…光…さん…?』
「…すこし経ったら治まるから…このままでいて?」
これってもしかして…
明光さんに気づかれないよう、私はそっと明光さんの下半身に手を伸ばす。
「ちょっ!夏乃ちゃん‼︎」
ジーンズ越しにはじめて触れるソコは、明らかにジーンズではない硬いものが緩く主張している。
『私で…?』
「そうだよ。」
ぞくり。
いつもの明光さんの声より低くて小さな声が私の耳をくすぐる。
私の背中に回っていた手は、いつのまにか私の頬に添えられる。
「俺はさ、夏乃ちゃんに格好良く見られたくて頑張ってるだけ。
本当は夏乃ちゃんが可愛いすぎてどこかに行かないか心配だし、心配すぎてずっとそばに置いておきたいなんて大人気ないこと考えてる。」
『私っ…』
「それに、俺も一応男だから夏乃ちゃんとくっついていたいしいっぱいキスしたい。
…まあ、それ以上のことも、正直、したい。」
それ以上って…
いくらそういうことをしたことないといえども、初心な子供じゃないから知識はある。
想像してしまい顔を赤らめた私を見て、明光さんは微笑んだ。