第16章 『限定→本命カレシ。』 木葉秋紀 R18
「ほら、足見るから…」
そう言うと木葉は私の足元に跪く。
立ち膝にした足の上に自分の足を置くと、スカートの裾がふわりと浮く。
とっさに押さえようとした。
…した。
けどやめた。
見えるか見えないかの攻防戦。
木葉は乗ってくれるのか…
そう考えていると私の足を見ていた木葉が顔を上げる。
「夏乃…無理すんな。」
え?
どういうこと?
「体、震えてる。」
木葉に指摘されて気づく。
私、緊張してる…?
「俺、お前とはキスまでで充分。
お前が…夏乃が大丈夫って言うまで待ってるから。」
なんで、こんなに優しいのかな…
でもね…?木葉。
私は木葉の足に乗せていた足をそっと下ろすと、木葉の中心に足を運ぶ。
「っ…夏乃っ!」
私、気づかないほど子供じゃないよ?
びっくりするような驚いたような顔をして私を見る木葉。
つ…と木葉の中心をなぞり、そのまま床に足を下ろすと惚けている木葉の唇を奪う。
1回
2回
3回
ちゅっちゅっと音を立てながら唇を奪う。
「夏乃…」
『このは……秋紀が…欲しい……です。』
そう伝えると、木葉の顔がぶわっと朱に染まる。
「お前さ…」
『無理してないっ…あきのりっ…おねが……』
最後まで言葉は紡げなかった。
木葉に抱きしめられた。
「嫌って言ってもやめらんねーかも…」
『大丈夫。私を秋紀のものにして?』
覚悟は出来てるから…