第14章 『月が満ちるころ。』月島蛍 R18
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「ケイ…どうしたの?」
「ん…何でもない。」
横を見れば裸で寝転がる名前も知らないオンナ。
僕はスマホを見ながらぼうっとしていたようだ。
でかい胸を腕に押し付けられる。
甘ったるい香水が鼻につく。
その匂いだけで胸焼けしそうだ。
「ケイ…もう一回…」
あれだけシたのにまだ足りないのか…
咥えていたタバコの火を消し、ベッドに座り足を開く。
「だったら…ちゃんと僕のことも気持ちよくさせて?
できるデショ?」
オンナは物欲しそうに笑いながら僕の肉棒を起立させるために 僕の足の間に頭を埋めた。
甘ったるい香水
性を放った時の生臭い香り
オンナの媚びる声
全てが嫌になり目を閉じる。
目を瞑り、浮かんだのは…
弱そうで強い、あの瞳
「月島くん」
僕を呼ぶ声。
この月の下、キミは何をしているのだろうか。
自分でもわからない気持ちを消化させるため、僕はオンナの喉に肉棒を押し当て、欲を吐き出すことに集中することにした。
そう。
これは僕の戯れに呟いた独り言。
ただ、それだけ。
end