第13章 『それは色付く木の葉のように。』木葉秋紀 R15
我が梟谷学園の2大イベントといえば夏の体育祭と秋の学園祭。
学園祭は外部からのお客様もたくさんくるので気合いが入る。
『じゃあ、うちのクラスは何やるー?』
学園祭の実行委員である私、椎名 夏乃はみんなに問いかけた。
おばけやしき!
メイドカフェはー?
は?女子がメイドなら男子は執事ね!
は?ふざけんなし!
じゃあ男子はどこで活躍するんですかー。
裏方裏方!
そっちこそふざけないでよ!
わー素晴らしいくらいの騒がしさ。
まあとりあえず黒板に書こうか。
そう思い黒板を見れば丸っこい女の子みたいな文字が並んでいた。
「俺、黒板に書くから話進めてもらっていい?」
そう私に言ってきたもう1人の学園祭の実行委員である木葉秋紀は細い目をさらに細めて、笑った。