• テキストサイズ

夜の少年達【HQ】

第12章 『木曜日の君。』 赤葦京治




木曜日の放課後、私は図書館に向かう。
本棚から1冊の本を選び、いつもの席に座る。


そして私は本を読むふりをして貸し出しカウンターにいるあの人をちらり、見る。



名前も知らない。

学年も知らない。



知っているのは木曜日の放課後に図書委員としてカウンターにいるということ。
部活をしているのか、指にはテーピングを巻いていること。

ただ、それだけ。

それでも私はその人に初めて会った時からずっと恋をしている。





/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp