第11章 『俺の年上カノジョ。』灰羽リエーフ R18
部活が終わり、部室に入る。
「リエーフ、汗拭いたら自主練!」
「夜久さん、ちょっと待って…」
そわそわしながらスマホを見ると、メッセージあり。
メッセージを確認すると、俺は急いで赤いジャージに足を通し、バレー用具をかばんにしまう。
「あっこらっ!リエーフ逃げんな!」
「うげっ!夜久さん今日は勘弁!お疲れ様でしたー!」
夜久さんに捕まらないよう、俺は急いで部室を出た。
今日は自主練なんてしてられない。
だって…
走って校門の前に行けば…あった!
真っ赤なAXELA。
こんこんと窓をノックをすれば、かたりと鍵の開く音。
『リエーフ、乗って?』
開いた扉から聞こえるのは愛しの彼女の声。
俺はエナメルバッグを2列目のシートに置くと車に乗り込みドアを閉めた。