第3章 パーカー
ガラガラ
チ「ただいまー。」
ト「おかえっ…!!?彼女!?」
チ「ちっ、違う!なわけ!」
「う、うううちがチョロ松くんの彼女だなんて…恐れ多いです!」
チ「え?なんで今僕の名前を?」
「あっ、えーっと…」
やっ、やべぇぇっ…
口が滑ったぁぁぁっ
またファンって言って誤魔化すか?いやでもなんか怪しまれそう…
そんな時口をついて出た嘘は
「う、うちのお母さんが以前松野家にお世話になった〜って言ってて…」
「それで松野家には珍しい六つ子がいるってお母さんから聞いてたんですよ〜」
なに言ってるんだうち!
こんな嘘1分も満たないうちにバレるぞ!
ど、どうしよう…今追い出されたら…
ト「へ、へぇ…そうなんだ。」
「え、あ、そ、そうなんですよ」
…あれ?信じてくれた?
チ「それよりトド松なんか着るものないか?」
ト「え?あ、あぁチョロ松兄さんのパーカーが…」
チ「ねぇ君それでもいい?」
「あ、はいっ!」
ト「じゃあ取って来るね二人は2階で待ってて」
「あ、ありがとうございます…」
チ「じゃあ僕はまた用があるから」
「えっ…?」
チ「あとはよろしくトド松」
ト「えっ、あぁわかった。」
「あ、あの!またパーカー返しに
ここに来ても…いいですか?」
チ「えっ?!あ、あー、いい、よ」
「本当ですか?!」
チ「早めに返してくれると…」
「わかりました!明日またここに来ます!」
チ「あぁ、明日なら家にいますから…じゃあ」
ガラガラ ピシャッ
そうしてうちとトド松くんを残してチョロ松くんは去った。