第12章 兵士
「お、おそ松くん…。」
うちはすれ違いざまに名前を呼んだ
お「ん?なに?」
カラ松くんを殴った理由を聞こうと思ったけど
うちは怖くて聞けなかった。
「いっ、いや…なんでも」
足早に階段を駆け上がろうとすると
おそ松くんは引き止めたつもり
なのか横から手がスッと伸びてきて
うちのお腹を押さえて引き寄せてきた。
「っ…?!!」
さっきトド松くんに殴られたばかりだったから急に触れられた瞬間
激痛が走った。
お「ぅおっ…?!どうしたんだ?!」
ドサッ
不意に足の力が抜けておそ松くんに寄り掛かる形になった。
「ごっ、ごめん…今生理で…」
なぜかバレたらマズイと思い誤魔化すが、ガバッと服を捲りあげられる
「ちょっ…?!!」
当然うちのお腹には数カ所
赤く腫れ上がっている所があるだろう
お「…こんなのこの前までなかったよね?」
「ひっ……」
やだ。怒ってる。
お「誰にいつやられたの?」
十「さっきトッティが腹殴ってたから僕が助けたんだよ」
いつの間にかおそ松くんの後ろにいた十四松くんが全て言ってしまった。